三つ豆ファーム

豆を播くときは三粒ずつ播け。

    一つは、土の中の虫たちのために。    一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。     そしてもう一つを、我々人のために。


2017年11月15日水曜日

畑で役立つ理科

「畑で役立つ理科」
というタイトルでブログを連載していこうと思います。
自分の頭の中にある知識と経験をもう一度紐づけていく作業をそろそろやらねば、
科学の進歩と我が脳の劣化とのギャップが広がりすぎてしまいそうです。

そして4月の年度初めから自宅の会議室で講座を開こうと思います。ブログの内容を追いかける形で月1回のペースで。
20:00~20:50 講義
21:00~21:30 質疑
受講費は1回2000円

現在予定している内容は以下の通り(順不同)
微生物(基礎 病原菌) 昆虫(基礎 害虫 天敵) 天気 植物生理(発芽、光合成、根、細胞、共生) 作物分類 タンパク質(酵素) 遺伝子(F1 交雑) 肥料(堆肥、ぼかし、NPK、微量要素) 葉面環境 根圏 物質循環(N C)複雑系 土 動的平行

畑で役に立たない細かすぎることはやりません。自分の実体験でこれは知っててよかったなーということのみを選択してお話していこうと思います。
5年温めてきたことをようやくやるだけの環境が整いました。
受講生が一人でもいれば開催しますのでご安心を。 


2017年10月31日火曜日

久松農園に行ってきまして

先日、山武市の農家仲間7人で久松農園に視察に行ってきました。
社長の久松さんとの出会いは7年前、震災の半年前の夏の日でした。その時も千葉の農家仲間と視察に訪れ、私は妻と生まれたばかりの娘を連れての参加でした。当時の私は就農5年目の32歳、何とか農業を仕事に生計を立てられるようになってきたころでした。そして当時の久松さんはというと、就農12年目(くらいだったと思います)研修生がいるものの畑仕事のほとんどを自分がこなし、宅配野菜の袋詰め出荷はパートスタッフを雇ってやっていました。使い込まれたワークパンツに土埃の染みついた白いTシャツ、腰にはウエストポーチといういでたち、坊主頭をなでながら鋭い眼光で我々の質問に的確に答えてくれていた姿を思い出します。

今回の視察でなぜこんな昔話から始まったかというと、実は今の私はあの時の久松さんと同じ年齢で就農年数も農園の規模、売り上げもほぼ同じという状況になっていたからです。

この7年間で久松さんは、本を2冊出版し、農園を法人化し、従業員を入れ、売り上げは当時の3倍くらいになっています。この動きに対して私は「俺にはできない、さすがは久松さん」という思いと「同じ動きはできないけど、自分らしい方向で同じくらいの熱量をもって日々をとりくみたい」という2つの思いを抱いています。
これからの7年でどういうことができるか、自分の覚悟と自制心が問われると思います。

なんだかまとめみたいな文が間に入ってしまいましたが、今回の視察で感じたことを書きます。

毎度感じることですが、畑にある作物がすべて力強く、瑞々しく、生き生きとしていました。自分の中の栽培合格ラインを上げざるをえない、そんな感じでした。こんな水浸しの秋にピカピカの人参畑。いい意味でショックでした。

品種をよく研究されていて常にどこかで新品種を試している様子。今回も秋早めの半結球レタスの良品種教えていただきました。

作業道具、機械の置き場が生理されていて片付け安く、取り出しやすくなっていた。



小さい言い訳をせずに、やれることを着実に一つ一つ。他人を羨まず、自分を積み重ねよう。まずは作業道具置き場の改善に着手!


2017年2月27日月曜日

2017年 ブログ再開しました

一年以上休眠していたブログを復活させていくことにしました。
徐々に。

ひとまず三つ豆ファームの現状とこれから。

三つ豆ファームは今年13年目のシーズンを迎えました。
あれ?去年も13年目だと言ってたぞ?
とお思いの方もいらっしゃるかと思います。私の数え間違いでした。
今年が13年目です。たぶん。。。

新たな展開として、去年の10月から、三つ豆ファーム初めての従業員が入りました。出荷作業がメインとなる女性スタッフです。さらに来月からは畑作業メインの男性スタッフも加わることになります。

業務改善が加速しそうな予感があります。すでに作業場、事務所周りの収納DIYをかなり進められています。
あれも、これも、取り組みたくても時間がなかったものを片っ端からかたずけていきたいです。片づけといえば、納屋、倉庫、周りのリアル片付けもやりたい。




2016年1月9日土曜日

スピリチュアルと科学のはざまで

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

しばらくぶりの更新です。
なかなかブログを書く気になれずにいましたがようやくかけました。


さて、皆さんはスピリチュアルといえば江原さんでしょうけど、あの方は私の中ではオカルトボックスに入っています。みなさまお変わりありませんか?まあお変わりないと思っているのは本人だけで、体内のすべての物質は3か月ですっかり入れ替わってますけど。

物質はすべて入れ替わるのに自分は自分だと思えるってすごいですよね。
ロマンティックよねー

私の中では、
科学では説明がつかないけど、あるよねー。ってのをスピリチュアル。

でもって、科学でばっちり説明つくのに、「チゲーから」ってちゃぶ台返してくるのをオカルトと呼ぶことにしています。


私の昔からの友人にはオカルト好きが結構多くて、友人が話すスピリチュアルすれすれのオカルト話と私のスピリチュアルすれすれの科学話のセッションで気絶するまで酒を飲んだものです。久々に夜が明けるまでそんな話をしてみたいなーと、ひとり焼酎のお湯割りを飲みながらおもったりしています。

そんなこんなですが、私のやっている有機農業ってのもオカルトすれすれの農業でして、突っ込みどころは満載で酒のつまみにはことを欠きません。

あまり大きな声では言えませんが、

農薬を使わずに有機質肥料だけで育てると美味しい野菜ができるわけではありません。

農薬をかけた野菜を食べると寿命が縮まるわけはありません。

畜糞に含まれる抗生物質やなんかが堆肥から植物体に吸収されてそれを摂取した人の体に影響を及ぼすなんてドラマティックなことが起こるはずもありません。

植物性の肥料だけを使った作物が体に良くて美味しくて、肥料を全く使わずに作った作物はもっと良いなんてことがあるわけないじゃないですか。

人参ごときの、リコピン含有量が最大値になる日数を予測して収穫適期を見極めるアプリケーションになんの意味があるのでしょうか。

こんへんで「なにをーーー!」

と思った方はぜひ私と一緒に酒を飲み明かしましょう。






2015年8月22日土曜日

スペル

己の成長を実感するというのはすごく気分が良いことだと思います。



17歳くらいまでは、黙っていても体は成長します。毎年身長が伸び、毎年靴のサイズが変わります。子供ながらにもちょっとした人間関係のいざこざはありますが、基本毎年だまってても成長するので落ち込んだ気分もすぐに上がります。

大人になると身体的な成長は止まり(太る人はいますがそれは別の話で)黙っているだけでは自分の成長を実感することはできません。なので、趣味や仕事の上達で自分の成長を実感しようとするんだと思います。

ところが、子供ができると、こどもの成長を我が事のように喜べるようになったりします。
これはかなり幸せなことです。自分の成長よりも子供の成長の方が喜べると、さらにラッキーです。

もう、自分を成長させて自分を喜ばせる必要がないのですから。

とはいえ、子供のためを思うともうちょっと仕事を上達させ稼げるようにしておいたほうがいいので頑張ります。
主体が子供に移っただけで同じことをやってるので、傍から見ればなにもかわっていませんが、心持ちはとっても楽です。


さらに、私ぐらいになると、作物の成長までも我が事のように錯覚することができます。
生きてるとは思えない茶色い種から、青々とした双葉が顔を出した朝なんかが、雨上がりの晴れた日だったりしたら、その日の気分は上がりっぱなしです。

もうこうなると、生きているだけで丸儲け状態です。



ああ、そうそう、この感覚。

この感覚をいつでも引き出せる呪文を唱えられるようになりたい。






2015年8月14日金曜日

ブログ復活

5か月間の沈黙を破って再びぼちぼち書きはじめます。

久しぶりなのでソフト路線で。


生命の誕生ってさ、諸説あるけど原子のスープって言われるくらいその頃の海水は濃ゆくてね。
それが波打ち際でザッパーーン!としているときに雷がドーーーン!!て落ちたんだって。それを何度も何度もやってるうちに自己複製できるたんぱく質が出来ちゃったらしいよ。その可能性たるや、0.000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000001%以下。
奇跡だねー。これ以上の奇跡があったらお目にかかりたいくらい奇跡だね。

これは20年近く前の大学生だった時に仕入れた情報なので、最近の有力説を知っている人教えてください。


こんなのを知っていても、仕事の上ではこれっぽっちも役に立たないけど。
仕事に疲れたときや、子供の我がままに腹が立ってしょうがない時に思い出せるとラッキー。
まっ、いいか。と思える。

最近3歳の息子がお姉ちゃんにおもちゃを取り上げられて
「まっ、いいか」
と言ったのを聞いたのが最近一番感動した出来事。



今日からお盆休みモード。
畑でせっせこ働いてるのは不細工感あるけど、
お墓の真横の畑で今日も明日も水撒きはします。ではでは。

2015年3月18日水曜日

ボカシ物語

ボカシづくりは有機農家の醍醐味だ!
という投稿を昔したと思いますが、ただ自分が好きなだけだということが最近分かりました。


3月7日に農家仲間のシゲヲ君と豆腐工場におからをもらいに行きました。
軽トラ1台で1000円という破格の安さです。


おからは窒素が豊富なのと細かく粉砕されているのでボカシの原料としてとてもいいです。
短所は水分含有量が85%と高いこと。



オカラまみれのシゲヲ君です。
私と同じ77年生まれのおっさんで、ギターを弾くのとと煙草を吸うのが上手です。




積んできたおからを畑にのします。
ほぼ等量の米ぬかを合わせて、




トラクターで撹拌!


土も混ざりますが、望むところです。
土の中の適当な菌が働いてくれます。
調べたわけではございませんが、匂いから察するところ乳酸菌と酵母菌が活躍してくれてるようです。




3日後の様子。
まだ水気が多いですが、好気発酵が始まって温度が上がってきました。
好気発酵熱を利用して水分をとばす目論見です。
発酵熱が上がりすぎるとせっかくの窒素がアンモニアとなって空気中に揮散してしまいますので要注意。




6日後、ずいぶん水気がとんできました。
晴れた日には雨よけのビニールシートをはがして、マンノウで広げ、夕方はスコップで山にしてビニールシートをかける。という作業を繰り返しました。


握って固めたものを、触ってすぐ崩れるくらいがおおよそ20%の水分含量だといいます。
これくらいの適当さでも嫌気発酵は進んでくれます。
「だいたい」でやれるのもボカシづくりの魅力です。

先日のお蔵フェスタでやった人参ジュース屋の名残。
「この絞りかすはどうするんですか?捨てちゃうんですか?」
5人に一人くらいはこんな質問をしてきました。
当然「ボカシに混ぜて肥料にするのさ!」
といっちゃうでしょ。あの場なら。



言ってしまった手前やらなきゃ。なんて後ろ向きな動きではございません。
有機農家としては当然のことをするまでです!!
平べったくのして乾かしてからボカシに混ぜます。




 樽詰め!
1000Lの巨大桶です。


 詰めては。ふみふみ。
        踏み踏み
なるべく空気を追い出します。

 これだけこんもり積み上げます。
まるで巨大な味噌樽です。
古ビニールを二重にかぶせて完成。
カラス除けの防鳥糸は必須。

手前に残るは先程人参かすを混ぜた分のボカシの山。
人参かすがほぼ100%近い水分量×3コンテナ入れたので、もう一週間くらい好気性にして熱を上げて水分飛ばそうと思います。

とりあえず。一樽完成!!