三つ豆ファーム

豆を播くときは三粒ずつ播け。

    一つは、土の中の虫たちのために。    一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。     そしてもう一つを、我々人のために。


2015年3月18日水曜日

ボカシ物語

ボカシづくりは有機農家の醍醐味だ!
という投稿を昔したと思いますが、ただ自分が好きなだけだということが最近分かりました。


3月7日に農家仲間のシゲヲ君と豆腐工場におからをもらいに行きました。
軽トラ1台で1000円という破格の安さです。


おからは窒素が豊富なのと細かく粉砕されているのでボカシの原料としてとてもいいです。
短所は水分含有量が85%と高いこと。



オカラまみれのシゲヲ君です。
私と同じ77年生まれのおっさんで、ギターを弾くのとと煙草を吸うのが上手です。




積んできたおからを畑にのします。
ほぼ等量の米ぬかを合わせて、




トラクターで撹拌!


土も混ざりますが、望むところです。
土の中の適当な菌が働いてくれます。
調べたわけではございませんが、匂いから察するところ乳酸菌と酵母菌が活躍してくれてるようです。




3日後の様子。
まだ水気が多いですが、好気発酵が始まって温度が上がってきました。
好気発酵熱を利用して水分をとばす目論見です。
発酵熱が上がりすぎるとせっかくの窒素がアンモニアとなって空気中に揮散してしまいますので要注意。




6日後、ずいぶん水気がとんできました。
晴れた日には雨よけのビニールシートをはがして、マンノウで広げ、夕方はスコップで山にしてビニールシートをかける。という作業を繰り返しました。


握って固めたものを、触ってすぐ崩れるくらいがおおよそ20%の水分含量だといいます。
これくらいの適当さでも嫌気発酵は進んでくれます。
「だいたい」でやれるのもボカシづくりの魅力です。

先日のお蔵フェスタでやった人参ジュース屋の名残。
「この絞りかすはどうするんですか?捨てちゃうんですか?」
5人に一人くらいはこんな質問をしてきました。
当然「ボカシに混ぜて肥料にするのさ!」
といっちゃうでしょ。あの場なら。



言ってしまった手前やらなきゃ。なんて後ろ向きな動きではございません。
有機農家としては当然のことをするまでです!!
平べったくのして乾かしてからボカシに混ぜます。




 樽詰め!
1000Lの巨大桶です。


 詰めては。ふみふみ。
        踏み踏み
なるべく空気を追い出します。

 これだけこんもり積み上げます。
まるで巨大な味噌樽です。
古ビニールを二重にかぶせて完成。
カラス除けの防鳥糸は必須。

手前に残るは先程人参かすを混ぜた分のボカシの山。
人参かすがほぼ100%近い水分量×3コンテナ入れたので、もう一週間くらい好気性にして熱を上げて水分飛ばそうと思います。

とりあえず。一樽完成!!








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